ヘナとは
ヘナとはミソハギ科の植物でインドなど乾燥地帯で多く見られる低木植物です。
北部ラジャスタン州ソジャットのヘナはその中でも上質と言われていて、そのヘナの葉っぱを乾燥・粉末にしたものを水で溶き、白髪に塗るとオレンジ色に染まります。
白髪以外にも染まりますが、黒い紙にオレンジ色の絵の具を塗っても色の変化が分からないように、黒髪にヘナを塗ってもいまいち染まったかどうかわかりづらいです。
白髪だとわかりますね。
そう、ヘナはもともと白髪染めに使われている植物のことなんです。
普通の白髪染めとヘナのちがい
・髪が傷まない
・肌に刺激もない
・薬品くさくない
・ジアミンアレルギーにならない
これらをクリアしつつ白髪を染められるのがヘナ染めの特徴です。
髪が傷まない白髪染めとは
ヘナで白髪を染めても髪は傷みません。
よく、少しは傷むって人もいますが、髪の毛って引っ張っても傷むし、ある意味シャンプーしても傷みます。
そういう意味でのヘアダメージはありますが、普通の白髪染めに比べるとないに等しい。
ヘナ後はきしんだりしますがこれも傷んだと誤解する人が多いです。
健康な髪は濡れるときしみます。
これ豆知識。
子どもの髪の毛濡れるときしむでしょ?そういうことです。
ただ、ヘアダメージ がひどい人がヘナをすると強めにきしみが出るので、その時に傷んだような感じがします。
丈夫にはなるけど脆くなるイメージ。
そういう意味ではダメージがあると言われることもあります。
肌への刺激がない
肌に刺激もありません。
ただし植物アレルギーの人はのぞきます。
また、インディゴを使う場合はインド藍の場合ならマメ科のアレルギーにも注意です。
とはいえ先日当店のお客様にもマメアレルギーの方いらっしゃって、かまわないから施術してくれと頼まれまして(;^_^A
それでも全くアレルギーでなかったので、どうなんでしょうね?
アレルギーはやはりパッチテスト必須です。
薬品くさくない
化学的な薬品を使ってないのであの刺激臭はありません。
その代わりに草くさいんですけどね(笑)。
いろいろなメーカーのヘナがあるがどうちがうのか?
大きな違いは加工工程です。
一般にヘナと言われる商品の違いだけで説明してみます。
インドではヘナ産業は国家事業で国が管理してます。
なので農家と直接取引なんかは違法です。(→これを謳ってる時点でそのメーカーは…)
ヘナ加工の流れ
まずヘナ農家は刈り取って乾燥させたヘナの葉を市場に出荷します。
市場に集められたヘナを加工工場が買っていって粉にするわけですが、その加工方法はメーカー次第。
仕入時点では葉、枝、砂などなどがまとまっているのでその選別から。
機械だけで選別するとこもあれば人の目で見て手でより分ける手選別もあります(ハナヘナは手選別)。
葉っぱだけの粉の方が茎などが混ざっているものより染まりが良いのでそうします。
余談ですが、たまに葉っぱの一番色素の多いとこだけを使った~とか書いてるメーカーもありますが、写真見たらわかる通りそこだけより分けて粉作るとかどんだけハイテクノロジーだよ…人件費かかりすぎだろ…なのでそれを謳ってる時点でそのメーカーは…。
さらにその製粉でも大量に一度に製粉するのか、少量ずつ受注生産なのかで品質も変わります(ハナヘナは後者)。
大量に製粉すると単価は安くできますが機械が熱をもってしまい品質は落ちます。
さらに在庫を抱えるということなので新鮮さも落ちてくるので品質は下がりますよね。
ヘナが白髪染めにいい理由
天然100%なので身体への負担が少ないから。
これが核心です。
ヘナでの白髪染めは、色もオレンジしかない上に白髪の量によっては日本人の顔つきに合わなかったりすることがあります。
インディゴ使えばしっかり濃く染まりますが、手軽さや放置時間はやっぱり普通の白髪染めには敵いません。
それでもこれがいいのは身体への負担が少ないからなんです。
もちろん上にも書いたようにアレルギーがないわけではないですが、ジアミンアレルギーほど重篤な症状は出ませんし、髪もきれいになるという副次効果もあります。
まとめ
・ヘナとはインド原産のミソハギ科低木植物
・ヘナという植物の葉っぱを乾燥・粉末にして水で溶いたものを白髪染めに使うことを、いわゆる『ヘナをする』という
・ヘナは白髪染めである(トリートメント効果もある)
・普通の白髪染めやヘアカラーでアレルギーがある人でもヘナなら白髪染めできる(メーカーによってはできないかもしれない)
・各メーカーによってヘナの加工方法が異なり、それによって品質がちがう
赤字のところはこちらを読んでみてください。