ヘナ染めしたい人は身体をいたわりたい人
そうです!
どうしても白髪を染めたいけど、髪を傷めたくない、体に害のないものを使いたい、ヘナじゃないと染められない(身体的な理由で)…ほとんどのヘナユーザーの使用動機が当てはまります。
実際のところヘナ、というかハナヘナは肌に対してどうなんでしょう?普通の白髪染めと比べるとメリットデメリットはあるんでしょうか?
そもそも肌にやさしいってどういうこと?
まず肌とはどういうものかというのがわかってないと比較しようがないので知っておきましょう。
肌の構造
肌は表皮、真皮、皮下組織と大きく分けて三層からなっています。(詳しくは花王のページ)
細かく見ていくとかなりの量になるので割愛していきますが、この中で化粧品が影響を及ぼすことができるのは角質層まで。
ですのでここでは角質層に対してどうかということを考えます。
角質層までしかないんじゃたいしたことないじゃん!って思われるかもしれませんが、この角質層がかなり大事で、身体の中の水分を蒸発させないためのバリアでもあり、外敵(物理的ダメージや病原菌など)から守る鎧でもあります。
これなかったら生物は陸に上がれなかったんです。
そしてお肌は弱酸性の状態が一番調子いい。
これは弱酸性の皮脂というバリアが肌を覆ってくれてるから。これも大前提となります。
もうひとつ肌として重要なもの、常在菌
人間の体の中にも表面にも数えきれないくらい常在菌と言われる菌がたくさん存在します。
特に皮膚にいるのが皮膚常在菌。
代表的なものとして
①表皮ブドウ球菌
②アクネ桿菌
③黄色ブドウ球菌
があります。
①が一番多くて汗や皮脂を食べて脂肪酸やグリセリンを出します。汗はアルカリ性なんでそれを帳消しにしてくれるんですね。
しかも脂肪酸という弱酸性のものに変えてくれるしグリセリンは保湿成分です。いいやつ。
②はよくニキビの原因って言われるものですね。酸素が嫌いなんで普段毛穴にずっといます。
これも①と同じように弱酸性のものを出してくれます。
ただ、皮脂が多すぎたり毛穴がふさがったりすると異常繁殖して化のうしてニキビに。バランス次第です。
③は基本悪さはしないんですが、皮膚がアルカリ性に傾くと皮膚炎の原因になったりします。
逆に考えると皮膚の状態が悪いですよーって皮膚炎になることで知らせてくれてるともいえます。
皮膚常在菌というのは約20種類いて、さらにそれが万~億単位で存在しています。
その数と種類のバランスも人によってバラバラ。
そのバランスで個人を特定できるくらい人によって違うんです。
肌に有益な常在菌が肌の上で多く存在する時、悪い菌でさえその活動はおとなしいのですが、逆に比較的有害な菌が増えるとどんどん優勢になり病気になります。
ちなみに、この表皮常在菌たちは肌の皮脂膜に住んでます。
常在菌は住まわすわ、水分の蒸発は防ぐわ、バリアになるわ、皮脂って偉大なんですね!
ハナヘナと普通の白髪染めが与える肌への影響
ハナヘナの場合
ハナヘナナチュラル自体はお湯に溶かすと弱酸性です。
ですので肌にとってはダメージのない物質。植物アレルギーでもないかぎり、ほとんどの人に刺激になることはありません(もうハナヘナ取り扱って10年越えますがハナヘナナチュラルでアレルギー出た人はゼロです)。
ただしインディゴは若干アルカリ性となります。
ですので人によっては刺激になることがあるので要注意。
ちなみにハナヘナ以外のヘナは知りませんからね(;^_^A
ヘナ以外の物質も混ざってるかもしれませんしね…。
普通の白髪染め(アルカリカラー)
ヘアマニキュアとか香草カラーとかいろいろありますが、ここでは一番オーソドックスなアルカリカラーの白髪染めで考えます。
普通の白髪染めはアルカリ剤がばっちり入った完全アルカリ性(しかも結構強めの)です。
ですのでもちろん肌には劇悪です。
使ったことある人はわかると思いますが、肌の弱い人はホントにピリピリしみて痛いです。
そんなものを20分以上髪や頭皮につけておくんですから、だいたい想像できますよね…。
弱酸性が好きな肌環境は完全に一度破壊されるといっても過言ではありません。
そしてシャンプーという界面活性剤で薬剤と皮脂を落とすわけですから、きれいさっぱり無菌状態無脂状態。
肌をバリアするものがひとつもありません。
さらに、普通の白髪染めにはジアミンというかなり強めなアレルギー物質を含んでいます。
これがないと白髪が染まりにくいので外せない成分なんですが、アレルギー持ちの人には致命的です。
まとめ
以上、普通の白髪染めを極悪非道みたいに書いてきましたが、極端にいえば、実はハナヘナを使うことだって頭皮にいいわけではありません。
肌自体にはなんにもしないことが一番いいに決まってるんですから。
それでも白髪は染めたい…そういう人にはやはりできるだけハナヘナをおすすめしています。可能な限り身体への負担を減らしながら白髪染めしたい。これはみんな思うことですもんね☆