ヘナも使いたいけどおしゃれ染めもしたい…そんなわがままな人にお教えする、ちょっとレベルの高いヘナ(というかハナヘナ)の使い方講座です。上級者向けですね。
そもそもヘナで髪を明るくはできない
こちらの記事にもありますが
ヘナは髪を明るくはできません。
普通のヘアカラー剤は髪を明るくできますが、あれは薬剤の力で髪の色素であるメラニンを壊してしまうから明るくなるんですね。
つまりみなさん髪を染めるとは言いますが正確には『ブリーチしつつ髪を染める』なんです。
ヘナにはこの『ブリーチしつつ』の部分がないので黒髪に色を付けることしかできない。黒色の画用紙に水彩絵の具塗るようなもんです。
おしゃれ染めとハナヘナを併用するには
そもそも白髪染めであるヘナとおしゃれ染めをなぜ併用するのかってことです。
このふたつを併用する目的は
①おしゃれ染めで傷んだ髪をトリートメントする目的でヘナする
②ヘナの色味(オレンジ)を使ってオレンジ色の仕上がりにしたい
この2つです。
まずは②から解説します。
②明るくした髪の色をよりオレンジ色を強めたい
この場合、おしゃれ染めは何色でもかまいません。
とにかく狙った明るさにレベル(明度)を上げるのみ。
そしてハナヘナナチュラルを塗りたくるだけです。
こちらの目的の場合、何も考えずにおしゃれ染めのあとにヘナナチュラルを塗るだけ。簡単なものです。
髪もきれいになるし、オレンジ色になるし一石二鳥です。
①おしゃれ染めで傷んだ髪をヘナできれいにする
実はこちらのほうが注意が必要。
というのも押さえておかなきゃならない性質がヘナにはあるのです。それは
『ハナヘナ(ヘナ)は普通のヘアカラーの色素を壊しちゃう』
ということ。
原因というかメカニズムは難しいので省きますが、ちなみにどのハーブでも不思議と同じ性質があります。
ということはどんな色味のおしゃれ染めをしたとしても、ヘナをすると色味を抜いてオレンジ色を入れてしまうということ。
アッシュ系にしようとマット系にしようとその色味を抜いてしまうので青系の色味とは相性が悪いんですね。
まあ厄介なデメリットではあるのですがわかってたらうまく使うこともできます。逆にいう黒染めの色素を抜いたりとか。やり方次第です。
その上でヘナとおしゃれ染めを併用するにはどうしたらいいでしょうか?
解決策としては
・青系の色味のおしゃれ染めはあきらめる
・狙った明るさ(明度)より少し暗めで染める
ということになります。
どんなヘアカラー剤も通常、ブリーチ度合いは狙っている明るさよりも少しだけ明るめに設定されています。つまり一度明るめにブリーチした後、色味を入れて少し暗くして狙った明るさにしてるということ。
だから色味が抜けてきたら(褪色)みんな少しだけ明るくなってしまうんですね。
ヘナしちゃうといきなりその明るさになってしまうんでちょっと暗めに設定しておしゃれ染めするってことです。
この辺はヘナを知ってる理美容師じゃないとちょっと難しいかもしれません。
まとめ
ヘナとおしゃれ染めは併用できますが、ちょっとだけヘナの性質を考慮に入れてやらないと微妙にうまくいきません。
やってやれないことはないけど…実は個人的にはあまりおすすめしてません。
やってみたい場合は担当の理美容師さんに相談しましょう!
あ、基本ヘナばっかりしてるヘナ毛の場合、おしゃれ染めもなかなか難しい(明るくなりにくい)ので注意ですよ!