日本のヘナの歴史
元々インドの国営事業でもあるヘナ事業。
でも市場が整ってなかったり、工場そのものなんかもうまく機能していなかった部分もあり、日本にヘナが入ってきた数十年前まではかなり質の低いヘナしかなかったんです。
ヘナの中にヘナに似た植物の粉末がかさましのために混ぜられていたり、枝や砂が入ってたり。
まあ染まらないわけです。
そこで日本のメーカーがもっと染まるヘナにしてくれ!とインドのヘナ工場に注文をつける。
すると普通のカラー剤に使うようなジアミンなど化学染料を混ぜて売って、それを天然100%ヘナだ!よく染まりますよ!なんて言ってたのです。
そしたらジアミンアレルギーなんて起こるはずのないヘナなのにアレルギー反応が起こる事故が日本中で多発。
国民生活センターによって自主回収騒ぎになったわけです。
それから日本ではヘナは
・白髪なんかほとんど染まらない
・天然のはずなのにジアミンアレルギーが起こる危険なヘアカラー剤
こういった認識がプロの理美容師にさえ広がってしまいました。
まだまだあるよ日本のヘナ界
こういう経緯があってヘナは染まらないとかヘナは危ないとかさんざん言われたんですね。
今でもこういう『カラー剤が混入されてるのかどうかよくわけわからないヘナ』が売られてます。
日本のメーカーがいくら大丈夫!って言ってもこそっとインドで混ぜられたりもしてます。
これはもう文化的な感覚の違いもあって、すごく難しいんです。
例えばインドの人からしたら1%カラー剤いれたからってほとんど100%なんだから天然100%だよ!
なんて言っちゃうのです(;´Д`)
というわけで日本のヘナ業界は天然100%のヘナなのかどうかわからないものが天然100%ヘナとして売られるというわけわからんものになってしまったのです。
ハナヘナ創立者・岡本氏
そこで一美容師だったハナヘナ生みの親、我らが仙人こと岡本氏が立ち上がったのですw
左のナイスガイ?ですw
インドまで自分で出向き、加工工場で徹底的に
『何も混ぜなくていい!染まりにとやかく言わないから天然100%のヘナを!』
ということを伝えて作ってもらってできたのがハナヘナです。
とにかく天然100%であるということを第一に、そこだけは間違いなく指導しました。
手選別もそう。
ヘナ本来の染まりをひきだすには必要なことですからね。
で、実際に現地で仕事も手伝ったり、スタッフとお話して信頼関係をつくり、今も毎年2回はインドまでいってその質を維持してもらってます。
インドの加工会社の人にも
『日本人のヘナメーカーも来たりはするけど2回目くる人はいなかったよ!』
って言われるそうです(笑)。
こうやって作られてるのがハナヘナなんです。
ものを作るだけなら一回システムできたらそれでいいかもしれませんが、ヘナは生き物。
維持しないといけないのです。