ヘナは以前欧州委員会(SCCNFP:EUの制作執行機関)で発がん性が疑われることがあったんですね…。
ヘナって発がん物質なの?
結論から言いますと、ない!と言っても構わないと思います。
言い切れないのがいち理容師の限界ですけども…。
いくつか根拠を上げてみましょう。
米国ハーブ製品協会では真逆のことを言われている
アメリカのハーブ製品協会ではこう言われています。
- ラットに対する試験では、妊娠中のヘナ使用による、胎児への毒性は認められない。
- 授乳期間中における、ヘナの安全性情報については、不明。
- 近年の研究では、ローソンに発がん性のリスクは無い。
- 乳幼児および子供には、使用してはならないケースがある。
- ヘナは、外用のみに使用すること。
- べラックヘナには、くれぐれも要注意。
- ヘナの花部に含まれる成分に、「アンチエイジング効果」や「放射線による細胞障害への予防・回復効果」が認められる。(白髪白書.comより)
3つめの近年っていうのがここ何年のことかは謎ですが。
ちなみにローソンというのはヘナの色素成分でこれが欧州委員会でも発がん性の根拠となっています。
どちらかというと米国ハーブ製品協会ではヘナは好意的な印象。
ヨーロッパと同じ白人社会でもこうも意見が違うという。
使われてきた歴史
ヘナは何千年も前からインドやアフリカで長く使われています。
もしヘナに発がん性があるのならば、インドやアフリカではヘナが原因でもっと人が死んでいるでしょう。
もちろん昔は今とは違い、病気の原因の特定はむずかしいでしょうが、さすがにこれだけ長い歴史があるのなら、もし本当にヘナに原因があるのならわかるはずです。
また、ローソンは身体の中にまで浸透するわけでもないので影響があるとしたら頭皮部分のみ。そんな局地的にガンができるのならすぐにわかりそうです。
ヘナと普通の染毛剤のリスク
ヘナでは発がん性のリスクはなく、アレルギーもほとんどありません。
植物アレルギーだけ注意しておけばいいレベルです(インディゴを使う場合は豆アレルギーや刺激性皮膚炎にも注意)。
たいして普通の白髪染めに使われる染毛剤。
これには世界的にも有名なパラフェニレンジアミンというアレルギー原因物質が入っています。
皮膚吸収の感作性が高くアレルギーの原因物質ですが(人も死に至ることあり)これがないと染まりが格段に悪くなるので今もなお使われています。
こうやって比べるとどう考えてもヘナのほうがリスクが低い。
こういう理由でヘナは現在もずっと支持されて使われているのです。
一番の問題はパラフェニレンジアミン入りのヘナ
ヘナ単品では白髪の染まりは普通の白髪染めに比べてそんなによくありません(人によっては十分だといいますが)。
それを補うためにヘナにパラフェニレンジアミンや化学色素を少量入れることがあります。ケミカルヘナと言われます。
確かにそういうヘナは染まりはいいのですが、正直リスクの部分で普通の白髪染め染料と変わりありません。
むしろこのケミカルヘナと混同されてヘナに発がん性があると言われてるんじゃないかと個人的には思っています。
こういうヘナがありえるので、絶対的にケミカルヘナではないということを強調して、ハナヘナはヘナではないと説明しています。
まとめ
ヘナに発がん性はない!
とりあえずこれだけ頭に入れておいてもらえたらと思います☆