・ヘナの染まりを決めるものってなに?
・ローソニアという色素がある
・ハナヘナではどうなの?
白髪を染めることができる植物、ヘナ。
その染まり具合を決めるには色素成分であるローソニアの量が重要となります。
そのローソニアについて解説していきます。
ヘナをしたい!というとハナヘナでは基本的にヘナナチュラルを使うことを言います。
これはヘナの木の葉っぱだけを乾燥・粉末にして製品にしたもの。
色でいうとオレンジ色。
それ以外はありません。だってひとつの木からいろんな種類の色が出て来たら気持ち悪いでしょ(笑)。
このオレンジ色を髪に使ってみたら白髪がきれいに染まったので白髪染めに使い始めた、それだけのことです。
それが一般にいう【ヘナ染め】です。
ローソニアってなに?
ローソニアとはそのヘナのオレンジ色の色素成分のこと。
化学式にするとこういうもの。
これが髪の中に入ってたくさん結合(重合)して色落ちもほぼなくなっていきます。
白髪染めとしてヘナは使われているので単純にこのローソニアの濃度が高いほどしっかりオレンジに染まります。
だからローソニア濃度ができるだけ高いヘナを使いたい!というのは確かにわかる話。
ただしそこには落とし穴があります…。
①ローソニア濃度が高くても染められる素材(髪)がよくないとダメ
こちらハナヘナメーカーである岡本氏による記事。
こちらにもありますが髪自体が汚れていたり日々のシャンプーやトリートメントによる皮膜があれば染まりにくくなります。
だって自然のものですから。
はげしい化学反応で髪を染めるふつうのアルカリカラーなんかとちがって素材の影響をモロに受けるんです。
ただただ染みこむだけですからね、ヘナは。
DO-Sシャンプー&トリートメントをつかったすっぴん髪でないとどれだけ濃度が高くても染まりはよくなりません。
②加工で変わる
どれだけ素材のヘナがローソニア含有量が高くても、製粉段階でうまくしないとローソニア自体が変質して結局染まりが悪くなります。
③使い手の加減で濃度は変わる!
そう、そもそもこれです。
ヘナのローソニアの多い少ないなんてまがいもののヘナ(アワルに化学染料混ぜてるようなヘナもどき)でさえなければ、誤差なんか何%も違わないです。
そして製品としてのヘナはそのメーカーの製法によってねばりも変わってくるんですね。
基本的には新鮮なヘナほど粘りは強いですが、その年のヘナの出来によってもちがってきます(ローソニアの量もね)。
ということは粘りがちがったらヘナを溶くときの水の量もかわってくるんです。
粉に対して3倍量の水でほどよい粘りのときもあれば4倍でいいときもある。
もちろん水の量が少ないほど濃度は上がりますがそのぶん髪に浸透しづらくなることも考えられるのでどっちが染まりがいいかは謎です。
髪質によっても変わるしね。
そう考えると、ローソニアの濃度はさほど重要ではないというのがわかるのです。
ヘナを選ぶのに重要なポイントとは?
そもそもなんのためにヘナで白髪染めするのか?
ということを考えてみましょう。
白髪をできるだけ濃くしっかり染めたいなら迷わずアルカリカラーをするべきです。
人間の手で白髪を染めるためだけに作られたモノだからです。
目的にいちばん合ってるんですね。
でもヘナはちがいます。
たまたま自然にあったヘナの葉っぱを水に溶いて髪につけたら白髪が染まった。
それを白髪染めにつかった。
白髪を濃く染めることが目的ではないんです。
あなたが白髪染めにヘナをつかう理由を体にやさしく白髪染めを染められるからではないんでしょうか。
だとしたら、ヘナを選ぶポイントは本物の天然100%ヘナかどうかの方が重要なんです。
そしてそれに携わっている人間がそれをわかって教えてくれるのか。
信頼できる人が取り扱っているのかどうか。
髪の屋 菅野ではハナヘナで毎月50人以上のお客様が白髪を染めに来店されます。
お店に来られない方にもハナヘナをつかってほしくてネットショップもしています。
ハナヘナと当店を信用して頂けるとうれしいです☆