ハナヘナ

インディゴで白髪を染めるとたまに紫色になる問題…解決方法は?

インディゴで白髪が紫色になる問題
あゆ
あゆ
インディゴ染めが難しいと言われる理由のひとつですね~
ヘナ坊
ヘナ坊
なんとかしたいけど、なかなかむずかしい問題…

ハナヘナでいうところのインディゴをつかった白髪染め(ハーブブラウン、ハーバルマホガニー、インディゴ)でたまにある問題。

時間経過で染めたところがだんだんと紫色になってしまうんです。

マホガニーで髪が紫に

こんな感じ。

気になる人はやはり気になってしまうのでどうにかしたいところです。

なぜ紫色になるのか、そしてどうやったら解決できるのかをまとめてみました!

どれくらいたつとそうなるのか

当店のお客様に聞くと、だいたい3~4週間くらいたつと紫色になるようです。

それまではそれぞれ狙った通りの色味で快適に過ごせるらしいんですけど。

どんな人がなるのか

これは僕の経験上ですが、乾燥毛の人がなりやすい気がします。

乾きやすくてまとまりがあまりない感じの髪質ですね。

なぜ紫色になるのか

インディゴ染色工程で副産物インジルビンができるせい

いきなりでましたナゾの物質インジルビン。

インジルビン

こやつですね。

比較しにくいのでインディゴ染色工程をおさらいしましょう。

白髪染めでのインディゴの染色工程は上の生葉染めの場合と同じです。

生葉染めと発酵建ての工程

インドキシルが髪の中や表面にくっついて、そのインドキシル2分子が空気酸化でくっついてインディゴとなります。

ヘナ坊
ヘナ坊
どちらも空気酸化で発色することだけ共通してるんだね!

インジルビンというのは上のインドキシルが単分子的に(インドキシルだけが)酸化されたイサチン

イサチン

とインドキシルが合体するとできる物質です。

インドキシル+イサチン(インドキシルの単分子が酸化されたもの)→インジルビン

これが赤色のもとなんですね。

 

じゃあこのインジルビンがなんでできるかって話なんですが、いろいろ条件があります。

なのでここでは白髪染めにたいしてってことだけつまんでいきたいと思います。

布なんかを染めるときだともうちょっと条件が増えますが髪にはあてはまらないこともあるので。

いっぺい
いっぺい
使う薬剤が違いすぎる。

考えられる理由:染色直後の乾燥のせい

インディゴをつかってる白髪染めのあとは水分たっぷり、濡れてる状態キープが基本です。

そのほうが発色がきれいなんです。

インドキシルがインディゴになるにはインドキシル二分子が酸化により会合しないといけません。

そのときに水分がないということは二分子が出会わなくてインディゴになりにくいということ。

逆にいえばインドキシルは単分子で酸化してイサチンになってしまうっていうことです。

こうなるとなにかの拍子で水分がえられるとイサチンとインドキシルが合体してインジルビンができてしまうってことです。

なので染めたての段階でできるだけ水分をたもってインドキシルがインディゴになるようにうながす必要があるんです。

マホガニー前で髪が紫色

 

この紫ですが、紫色は赤色と青色をまぜたら出てきます。

青はインディゴ、赤はインジルビンですね。

インジルビン

このインジルビンが時間がたつと出てくるのはなぜかっていうのを、実際のサロンワーク&実生活の流れから把握してみたいと思います。

サロンワークでの注意点

まず大きな原因としては上に書いたように施術直後の乾燥です。

一番いいのはヘナ染め後にお流しして、そのまま自然乾燥なんですが、流石にお店に来て髪の毛乾かさないままお帰りいただくのはちょっと…。

あゆ
あゆ
風邪もひくしね…

なので8割ドライくらいにしておきましょう。

うちではお客様に事情を話して確認とってからそうしています。

パーマとインディゴ

パーマ直後のインディゴつかった白髪染めは紫になりやすい可能性があります

いっぺい
いっぺい
感覚的にはそうなるかも…って思ってたんですけど、裏がとれたというか

文献読んでると強アルカリ、強酸条件下でインジルビンができやすいんです。

まあインディゴ溶かした液が強酸、強アルカリになることはないんですけども。

アルカリに関しては弱アルカリでも中性よりはインジルビンができやすいことがわかっています。

少しでも赤色発生の可能性を減らしたいならパーマなんかのpHが不安定になるようなことは別ですべきなんですね。

まあ毛質にもよりますけど。

いっぺい
いっぺい
ヘナナチュラル単品なら問題ありません。

温度とインディゴ

さらに温度。

これまた文献からですが、温度が高ければ高いほどインジルビンができやすい

40℃程度でも5~10%ていどはインジルビンになりやすいようなので加熱は必要ないかと思われます。

人肌でじゅうぶん。

粉をねる前はもちろん40度前後ですよ。

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染色と染着とインディゴ

いっぺい
いっぺい
ここからは個人的な意見なので好きなやりかたを選んでもらえたらと思います

 

それはお流しのときに水でさらす時間が必要かどうかです。

インディゴ染めの発色

これもやり方のよってもまた答えが変わってきます。

いっぺい
いっぺい
というか技術による。

というのもですね、お流ししてざっとインディゴペーストを流す、ここまではいいんですが、そのあと濡れた状態で放置しつつお湯をざばざばかけるってところが問題でして。

インドキシルは水にとける物質ですからここでお湯をかけまくりながらさらすと一緒に流れてしまう可能性があるんですね。

ただ、水分たっぷりな状態で空気にふれる時間がふえるというのも、よりしっかりさっさとインドキシルをインディゴに変身させるのには有効なわけです。

なのでやり方次第、なんですね。

ただ、うまくやると間違いなくしっかり染まります。

ハーバルブラウンやマホガニーで染めた後にそのままペーストでヘッドスパができるんですが、スパしたお客様の方が確実に濃く染まっています。

ここは好きな方選んでください、一番は放置時間たっぷり、お湯かけすぎない程度に濡れてる状態でヘッドマッサージしてみたりして時間作るとか。

また、流した直後の色味は緑が濃い場合インディゴがしっかり発色してるというのもないことはないですが、葉緑素のクロロフィルである可能性もあります。

青く濃かったらインディゴだとは思うんですが…

インドキシル自体は無色なんでしっかり髪に入ってるかどうかは判別不可能です。

染着と染色は別に考えましょうってことです。

あゆ
あゆ
インドキシルがひっつく(染着)とインディゴに発色(染色)の2段階あるよってこと

ホームケアでしていいこと、わるいこと

なんども書いてますが、染めたてのケアがいちばん重要でなかでも乾燥させないっていうのがポイントです。

なのでお店でも家ででもインディゴを使って白髪染めをした場合、できるだけしばらく(色が変わるまで)湿り気をもたせた状態をキープしましょう。

濡れたイメージ

乾いたら霧吹きで一番目立つところくらいはすこし湿らす、くらいしてもらえるとかなりいいです。

それがむずかしいにしても染めた日の夜のお風呂でシャンプーはせずにお湯で濡らすぐらいはしましょう

色が変わったら普通にシャンプーしても構いません

あゆ
あゆ
緑色じゃなくなったら大丈夫!

ホームケアでは実はこれがいちばん重要なんです。

というのも、インジカンも実は水に溶けるんですね。

生葉染めと発酵建の工程

これがインジカナーゼ(酵素)によって加水分解される前に髪に入っていくこともあるわけです。

その結果、時間差でインジカナーゼにより加水分解が後日すすみ、水分がない状態で酸化、結果イサチンが増えてインジルビンとなることがあるからです。

その量がインディゴの量を上回ってくると赤紫になると思われます。

だから数日~数週間たって紫色になることがあるんですね。

なのでその水分量という点で乾燥毛の人はすこし不利というか色が変わりやすいかもしれません

こればっかりは生まれ持ったものなのでしょうがない部分が大きいです。

 

あとはまあ日ごろのシャンプーとか紫外線の影響もあると思います。

いっぺい
いっぺい
研究してる人がいないので正確なことは言えない。 

ということで染めた直後、しっかりと水分たっぷりで過ごしましょうね!

まとめ

インディゴでの紫色問題解決法

・染めたてで乾燥させない!

・色が変わる(発色)するまでは水分保持を意識する

・パーマといっしょはできるだけ避ける

・どうしても気になるなら、紫色になったら染める!

まあそこまで深く考えすぎず、どのみち紫色に変わっていくのも白髪が目立ちだすタイミングと同じくらいなのでまた染め直してしまえばいい、とお客様には言われます。

あゆ
あゆ
お客様も案外気にしてない

施術する理美容師の方が気にしすぎなのかもしれませんね(笑)。

ABOUT ME
いっぺい
ハナヘナ正規取扱店です。 鳥取大学を卒業して理容師になったというちょっと変わり種。 バリバリ理系なのでエセ科学大嫌いです。 ヘナのホントのところを裏表なく公開中! ハナヘナ最高です☆
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当店でハナヘナをご購入いただければ、届き次第すぐにハナヘナが使えます。